江川泰一郎『英文法解説』——「英文法のしくみ」が腹落ちする一冊

江川泰一郎『英文法解説』は、30年以上読み継がれてきた英文法書の“古典”でありながら、いま英語をしっかり基礎から学び直したい大学生にとっても大きな力になる一冊です。内容は決して軽くありませんが、丁寧な説明と体系的な構成によって、英文法の「全体像」を見通せるようになる希少な参考書です。


■ 初学者にとっての価値 —「なぜこの本が良いのか?」

1. 辞書のように引ける「英文法の地図」

構文・時制・助動詞・関係詞など、英文法が縦横に整理されており、
「こういうとき英語ではどう考える?」
という疑問に応えてくれる“地図帳”のような役割を果たします。

授業や TOEIC/TOEFL 勉強の中でつまずいた時、
パッと開けば、背景理論まで含めて理解できる。
そんな安心感があります。


2. 語源・歴史・文法思想まで踏み込んだ説明

単に「こう覚えなさい」と押しつけるのではなく、
英語の仕組みがなぜそうなっているのか
が筋道立てて説明されています。

  • なぜ “will” は未来を表すようになったのか
  • なぜ関係代名詞は省略できるのか
  • なぜ完了形は「経験」「継続」「完了」という意味に広がるのか

こうした背景知識は、英文読解力を大きく底上げします。


3. 例文が自然で、辞書のように信頼できる

古い本にありがちな不自然な英文が少なく、
実際の英語に即した例文で学べることも強みです。

TOEIC/TOEFL/IELTS の読解にそのまま応用でき、
実践的な英文処理のスピードも向上します。


■ 初学者には「読み方のコツ」がある

本書は分厚く、最初から順に読む必要はありません。
次のような使い方が最も効果的です。

  1. 授業や演習で疑問が出る → 索引から該当項目を読む
  2. 苦手分野(時制/冠詞/関係詞など)だけまとめて読む
  3. 辞書のように机に置いておき、困ったら開く

“読む参考書”というより、
「理解の最終確認」や「納得のための解説書」
として使うのがおすすめです。


■ この本で得られる力

  • 文法事項の「なぜ?」を自分で説明できる
  • 英文読解の精度と速度が向上する
  • 長文でのミスが減り、構造を見抜く力がつく
  • 大学院入試/英語論文/留学準備などにも応用できる

大学初学者にとっては、
“一生使える英文法の基礎” を作るのに最適な1冊と言えます。


■ 総評(大学初学者向けまとめ)

『英文法解説』は、
ただの「暗記型参考書」ではなく、
英語を論理的に理解するための教科書です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、
疑問点を調べるたびに理解が積み重なり、
気づけば英語の「考え方」が変わる本です。

「英語を根本から理解したい」
「読解力を本物にしたい」

そんな大学生にこそ、静かに寄り添ってくれる名著です。


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