学びの流れ

学部3年|鍛える

  • 研究の「型」を手に入れる
  • 連絡・締切・整理といった汎用スキルの習慣化

学部4年|夢中になる

  • スタートで迷わない研究テーマ提供
  • 議論や対話のプロセスを大切に

修士課程|磨く

  • 社会や異分野との接続・相対化
  • 多様な価値観との対話
  • 自ら検証・修正する研究マネジメント

博士課程|創る

  • 課題定義と仮説実証のトレーニング
  • 質の高いオンリーワンの知見創出

時空間情報創造学研究室での学びは、学部から大学院へ「鍛える」「夢中になる」「磨く」「創る」という流れが、自然に積み上がるようデザインされています。最初から完璧である必要はありません。この研究室は、知識を単に受け取る場ではなく、一人ひとりが自分の頭で考え、仲間と支え合いながら一歩ずつ理解を深めていくプロセスを大切にします。

学部

三年生は、研究に向き合うための「入口」にあたる一年です。この段階では、研究の基本姿勢や考え方、そして「型」を身につけることを中心に据えています。「型」とは、論文の読み方、情報の整理方法、文章構成、図表作成、観測やデータ処理の基本など、研究に必要な基礎的なフォームを指します。スポーツや芸術と同じく、最初に基本を丁寧に身につけることが、後の応用力を大きく左右します。

また、日常のコミュニケーション能力も洗練させます。連絡のタイミング、締め切りへ向けた準備、仲間との約束事など、研究と社会に共通する働き方の基礎を、一つひとつ確実に習得していきます。こうした習慣は数か月、数年後に成果物や行動に表れ、信頼やキャリアにも大きな影響を与えます。研究そのものだけでなく、社会で役立つ総合的な力がこの一年でゆっくり育ち始めます。わからないことが出てきた際、どのように調べ、どう考え、いつ相談するかといった問題解決の型も自然と身についていきます。

四年生になると、研究そのものに深く踏み込む段階に移ります。ここでは、指示をこなすだけでなく、自分の興味を掘り下げ、オリジナル研究として形にしていくプロセスが中心となります。ただ結果に至るだけでなく、考えの過程を言語化し、迷いを共有し、意見を交わしながら進めていくことを大切にします。研究が進むほどに、思ったようには進まない「ホンモノの学術研究・研究開発」に触れる実感も得られるでしょう。

大学院

修士課程では、学びがさらに深く広くなります。自分の研究を社会とどうつなげるか、どのように他者へ伝えるか、どんな問いが今本当に必要とされているのかを自分で判断しながら進める力を育てます。国内外の学会発表にも挑戦し、研究室外の研究者と対話することで、自分の研究を省察的に捉える経験が得られるのも大きな魅力です。自ら問いを立て、結果を批判的に検証し、必要に応じて自分の判断と責任で軌道修正する「自律したエキスパートとしての姿勢」が養われる時期です。

博士課程では、まだ誰も気づいていない学問上の問いを見いだし、新しい知を構築していく力を養います。仮説を立て、実証し、論文として世界の学術コミュニティに届ける作業は、知的な挑戦であると同時に、ある意味で、鈍感さや“諦めの悪さ”が求められる営みでもあります。じっくり時間をかけ、オンリーワンの知的生産者として、社会にも学術にも価値をもたらす質の高い研究を生み出すことが期待されます。